「アフォーダンス – 新しい認知の理論」佐々木正人
12月 11, 2007
『アフォーダンス – 新しい認知の理論』佐々木正人著 を読んだ。
webデザインの本などでアフォーダンスという単語を見かけてはいたが、
理解していなかった。
この本を読んで、僕なりに理解したアフォーダンスについて書こうと思う。
アフォーダンスとは何か。
『アフォーダンスとは、環境が動物に提供する「価値」のことである』
言い換えよう。
アフォーダンスは情報である。
アフォーダンスはモノが持つ物理的な性質ではなく、
そのモノを知覚した動物にとって、そのモノでどういうことができるかという情報である。
モノは全てアフォーダンスを持っているが、それは押し付けられるものではなく、
動物が見いだすものである。
詳しく読み解こう。
ここでいう環境は、身の回りにあるもの、と読み替えられる。
例えば、今僕がブログを書くのに利用しているMacBookや、
そこにあるみかん、向こうに積んである本などである。
ここでいう価値とは、「それを利用して何ができるか」である。
僕は環境に在るMacBookを知覚し、「プログラミングができる」という
アフォーダンスを見いだす。
他にも「音楽が聞ける」「友達とチャットができる」「ブログが書ける」など
様々なアフォーダンス(価値)をも見いだせる。
また僕は、環境に在るみかんを知覚して「風呂に入れてあったまれる」
「食べられる」とか、そういうアフォーダンスを見いだす。
これらは、僕がそのモノを利用して何ができるのかという例である。
ちなみに、モノから受けとるアフォーダンスは、知覚者によって違う。
知覚者のスキルによって、モノから受け取るアフォーダンスは違う。
例えば、すごいハッカーならMacBookを見て「OSが作れる」とか
「パーサを作ってモテれる」とか感じるかもしれない。
逆に、プログラミング出来ない人がMacBookを見たら「youtubeが見れる」とか、
プログラミング以外のPCの用途をアフォーダンスとして見いだすだろう。
と、僕が本を読んで理解したアフォーダンスの定義を述べてみた。
ツッコミは大歓迎です。むしろ間違ってるかもしれない。
ただ、概念についてはこれで理解できたとして、それを具体的にどう使うのか
という点は未だによくわからない。
何かをデザインするときに、様々な人が同一の目的のアフォーダンスを
見いだせるようデザインしましょう、という話なんだろうか。
12月 11, 2007 at 4:05 am
たぶんそれは認知心理学的なアフォーダンスの概念。
デザインの言葉でいうアフォーダンスは、「もの自体が、その使い方についての手がかりを示すこと」くらいのイメージだと思う。
ドアノブは「回す」ことをアフォードしてるし、取っ手なら「引く」ことをアフォードしていると。
インターフェースにアフォーダンスを生かすというのは、引き戸にノブをつけないとか、そういうこと。
説明されなくても、ものを見ればその使い方がわかるようなデザインということですね。
・・・だと俺は思ってた。自信はないですw
ノーマンの「誰のためのデザイン?」とかが詳しかったと思う。
12月 11, 2007 at 12:46 pm
YES! 突っ込みありがとう!
こういうときにSV卒は頼りになるね〜!
ふむふむ、なるほど。
認知心理学でいうアフォーダンスと、デザインでいうアフォーダンスは
概念が違うのか。
『1988年、ドナルド・ノーマンはデザインの認知心理学的研究の中で、人間の主観性に依存するものとしてアフォーダンスを再定義した。』(wikipedia – アフォーダンス)
なるほど。今デザインの世界で言われているアフォーダンスは
ギブソンのものではなくノーマンのものを採用しているのね。
ノーマンの「誰のためのデザイン?」も途中で投げてしまっていた(長い!)ので、
また引っ張りだしてみます!
adda,ありがとう!